リリィ、はちみつ色の秘密
2008年のアメリカ映画です🇺🇸
原題は『The Secret Life of Bees』。
原作はスー・モンク・キッドのベストセラー小説です。
幼い頃、自らの過ちで大好きな母を死なせてしまい、心に深い傷を負った少女リリィ(ダコタ・ファニング)。
それから10年…罪の意識を背負い、乱暴で薄情な父T・レイ(ポール・ベタニー)との生活に耐えてきたリリィは、14歳の誕生日を迎えたある夏の日、母の遺品に名前が記されていた町へとの旅立ちを決意する。
家政婦のロザリン(ジェニファー・ハドソン)と養蜂場に辿り着いたリリィは、そこで個性豊かな三姉妹オーガスト(クイーン・ラティファ)・ジューン(アリシア・キーズ)・メイ(ソフィー・オコネドー)と出会い、新しい生活を始めることに。
しかし、やがて彼女は母に纏わる驚くべき真実を知り……。
邦題と可愛いダコタ・ファニングちゃんを見て、メルヘンチックなお話だと勘違いされる方もいらっしゃるようですが
この作品…かなり重い物語です。
1964年の南部アメリカ…
黒人の公民権が認められた年ですが
まだまだ根強い人種差別が残っており
そんな人種差別問題であったり
銃社会への批判であったり
さらに…
家族の絆とか血縁といった根源的な問題についても描かれています。
女性が作った、女性ばかりが登場する映画ですが、嫌〜な人たちばかり登場して憂鬱になりました。
しかも男性の描き方がとても雑だったし💦
しかし作品自体はとても素晴らしかったのです❗️
当時14歳にしてこれだけの演技が出来る子役ってなかなかいないかも。
現在26歳ですが、子役出身にありがちな、間違った方向に行って欲しくないなぁ。
アメリカを代表する女優さんになって欲しいなぁ…
なんて率直に思いました。
が・・・
このリリィという子はとんでもない子ですね〜💢
ダコタ・ファニングが演じているからイイ子に見えますが
嘘つきで自己中心的。
14歳にもなって人の愛とか恩があまりわかっていない。
育ててくれた父親への敬意すらない。
『私が一番可哀想な子。みんなわかってー!みんな私だけを愛してー!』オーラが全開❗️
さらに
一見フレンドリーだけれど、言葉の端々で黒人を馬鹿にしてるし…
可愛くない子でしたね〜👊
もっとも…一番ダメなのは亡くなったママでしょうね。
ちょっとカッコイイからって一目惚れして出来婚したのはいいけれど、すぐに飽きてしまい
『私の人生、こんなんじゃない❗️』って一旦は子供を捨てて逃亡してしまう…
ビッチの典型ですね。
この自己チュウな所…しっかりリリィに遺伝しているんじゃないかしら?
で、パパについて。
作中では酷い描かれ方をしています。
感情表出が下手なところを『薄情』とされ
子供を思う不器用で必死なところを『粗暴』とされ…
本当にお気の毒な役どころでした。
あんなに自分に夢中だった女が子供を産んだ途端に自分に飽きて家を出ていき
けれども再婚もせず
男手ひとつで娘を育て上げる…
ぶっきら棒だけどステキなパパだと私は思いました。
リリィのお誕生日の朝、静かに
Happy Birthday
と呟くシーンはホロっときました😭
悪人という設定に仕立て上げるにはキャラが弱すぎですね〜💦
宜しかったら❗️