美しすぎる母
2007年のスペイン・フランス・アメリカ合作映画です。
ロンドンで起こった殺人事件までの母と息子を描いたお話で、実話を元に製作された作品です。
カンヌ国際映画祭などで話題となった衝撃作です。
監督はトム・ケイリン。
1972年11月17日、バーバラ・ベークランド(ジュリアン・ムーア)は誰よりも愛する息子アントニー(エディ・レッドメイン)に殺された。
それが起こる30年前、誰よりも美しく天性の社交家でもあったバーバラはブルックス(スティーヴン・ディレイン)と結婚し、彼との間に生まれた息子・アントニーを授かり、幸せな生活を送った。
しかし、アントニーが成長した25年後、一見きらびやかな家族であったベークランド家はすれ違いなどが生じて崩壊へと向かい、バーバラも美しかった面影をなくしていく。
いつしか彼女は唯一の息子・アントニーへの依存を高めるが、アントニーはそんなバーバラに戸惑いを露にしていく。
何故、バーバラは愛する息子に殺されてしまったのだろうか…。
かなりイカれた作品でした。
機能不全家族のお話です。
全編を通して退廃的で救いようがない人々が登場します。
前半は比較的わかりやすい展開でしたが
後半から急に心理描写が雑になり、とてもわかりにくくなります。
各々が想像力を働かせてよ!ってことであれば
そんなの
ムリです!
病んでなきゃ
ムリです!
精神科医としては充分に理解可能ではありましたが。
で、これはいろいろなレビューにも書かれていたことではありますが
邦題の『美しすぎる母』…やっぱりおかしいですね。
ジュリアン・ムーアの肌の汚さが目立ちます💦
ちなみに原題は『SAVAGE GRACE』…
『野蛮な優雅』とでも訳せば良いのかしら?
ただ、ジュリアン・ムーアの演技力はさすがではありました。
高貴を振る舞いつつも、品格と教養のなさが見え隠れする哀れな女を上手く演じていました。
誰が一番悪い!とか言いたくないのですが
実際の診察場面ではそのようなことは絶対に追及しませんが
パパでしょ?
官能的な性描写も話題になった作品ですが
私はフツーに気持ち悪かったです😭
97分の短い作品ですので
暇つぶしにどうぞ〜
最後に予告編を貼っておきます。