ヴィタール
2004年公開の日本映画です。
ずーっと観たいと思っていたのですが機会がなくて
本日ようやくDVDで観ることが出来ました✌️
監督は塚本晋也さん。
1988年頃から10年以上にわたり数百冊におよぶ参考文献や図版の読破、2002年1月から10ヶ月間におよぶ解剖学者や医学生への取材、2ヶ月間にわたる大学病院(東邦大学)の実際の解剖実習の立会見学などを経て、この作品は誕生しました。
交通事故で一命は取り留めたが、過去の記憶を一切失ってしまった高木博史(浅野忠信)。
何故か医学書だけに興味を示し、大学の医学部に入学した彼は、やがて必須科目の解剖実習へ。
そこで奇しくもかつて自分と共に事故に遭って亡くなった恋人涼子(柄本奈美)の遺体を受け持つことに。
彼女の遺体の解剖に取り組むうち、博史は次第に涼子との非現実的な記憶世界に没入していくが、彼に想いを寄せる女子医学生の郁美(KIKI)は、彼を生の側へ引き戻そうとする。
この『ヴィタール』は、『解剖実習』という特殊な素材を除けば、普通にラブストーリー仕立てになっています。
岸部一徳さん扮する解剖学の教授が、実習の最初と最後に語る言葉…
実に感銘深いもので、医学生時代を思い出しました☺️
この作品が公開された時には私はもうすでに医師になっていましたが、解剖学実習の光景は医学生時代とちっとも変わっていなくて、かなりリアルでした。
登場人物について。
浅野忠信さんは当時30歳。
こんな老けた医学生は・・・
いや、医学部って、多浪生や再受験組、さらに社会人を経た人等々…結構年齢層が幅広いんです💦
浅野さんは…喋らない方が雰囲気がありますね。
主人公の亡き恋人涼子役の柄本奈美さん…
なんかインパクトに欠ける女優さんだな…って思っていたら・・・
女優さんじゃないんですね。
バレエダンサーさん。
だから劇中でやたら意味なく踊っていたんですね(笑)
主人公に想いを寄せる医学生郁美役のKIKIさん。
劇中ではかなりヤバイ子でした💦
メンヘラですね。
ああいう子…私の同級生にもいましたが、卒業前に消えました。
先日何のライブだったっけ?
あるあるネタをやってた芸人が
『黒髪ロングで前髪ぱっつん女は例外なくメンヘラ』って言っていたのを思い出しました(笑)
主人公が現実と非現実の記憶の狭間で不思議な体験をする場面は沖縄ロケによるものらしいです。
美しい映像でした。
そしてこの作品のエンディングテーマは、沖縄出身のシンガーソングライターCoccoの
『blue bird』。
素晴らしいマッチングでした!
医学部とか解剖学実習にもし興味があればご覧ください♪