なりゆきな魂、
2016年の日本映画です🇯🇵
監督は瀬々敬久。
終戦直後の下町で、アメリカ兵に何度も殴られても立ち向かうサブ(三浦誠己)とその姿を凝視する少年。
川原で釣りを楽しんでいる中、城ヶ崎(後藤剛範)という男に襲われる有希(山田真歩)を見つけて助けに入る花村(柄本明)と仙田(足立正生)の老人たち。
不倫相手と一緒に乗る予定だった上高地行きの高速バスに乗り遅れるも、そのバスが事故を起こして彼を亡くしたOLの夏海(國元なつき)。
時代や境遇の違う者たちの生と死のドラマが、どこか通じ合うように映し出される……。
カルト的な人気を誇る漫画家つげ忠男の作品集『成り行き』、『つげ忠男のシュールレアリズム』に収められた作品をベースにしたドラマ映画です。
予期せぬ殺人や悲愴な運命に翻弄されていく人々の姿を描いた作品です。
オムニバスのように幾つかのドラマが展開し
それぞれが繋がっているようで繋がっていない…
不思議なお話でした。
高速バスの事故のエピソードを主軸に
それに纏わる人たちと一見関係なさそうな人たち、さらにはおそらく全然関係ない人たちの生と死が交錯し
ちょっとしたズレで死という結末が変わっていく様がシュールに描かれています。
途中まではストーリーがありましたが
後半、佐野史郎さんが登場した辺りからストーリーがなくなりカオス状態となります。
そこからエンディングまでひたすら殺戮シーンが繰り返されます。
何が何やら…といった感じですが
おそらくメッセージは1つ!
人の死は予期せぬものなんだよ
死なんてなりゆきなんだよ
ということなのでしょうか?
まあある意味面白い作品ではありました。
お時間があればどうぞ。