青春の殺人者

1976年の日本映画です🇯🇵

1969年千葉県市原市で実際に起こった事件に取材した中上健次先生の小説『邪淫』が原作です。
監督は長谷川和彦



厳格な両親のもと、溺愛されて育った22歳の青年・斉木順(水谷豊)。
親に与えられたスナックの経営を始めるが、ある日両親にスナックで手伝いをしている幼なじみのケイ子(原田美枝子)と別れるよう迫られる。
口論の末、父親(内田良平)を殺してしまい、さらには行き違いから母親(市原悦子)までも刺し殺してしまう……。








衝撃的な作品でした。
内容は親殺しのありきたりなお話なのですが
自暴自棄な青年に救いようのない絶望を感じました。

殺人シーンがかなり鮮烈でしたね。
母親役の市原悦子さんが殺されるまでの長回しのシーンはまさに狂気でした。



市原悦子さんの怪演は夢に出てきそうなくらい怖かったです💦



主演の水谷豊さんと原田美枝子さん…
台詞が棒読みで
演技としては一見下手くそに見えますが
これは計算されたものでしょうね、きっと。
単調な台詞回しだからこそ無謀や衝動といった心理描写が際立ったのではないかと思いました。




劇中所々に流れるゴダイゴの英語の歌が
昔の安っぽいアメリカ映画みたいで
私は好きでした。

結構お薦めの作品です。
血がいっぱい出てきますので苦手な方はご注意を!