クスクス粒の秘密

2007年のフランス=チュニジア合作映画です🎬

ベネチア国際映画祭で審査員特別賞など4冠に輝いた作品です。



フランス南部の港町セートで港湾労働者として働くチュニジア移民のスリマーヌ(アビブ・ブファーレ)は、61歳で年齢を重ねるごとに仕事が辛くなりリストラの波も押し寄せる。
前妻スアド(ブラウイア・マルズーク)との間に子どもと孫がいるが家族からは疎まれている。
そんな中彼は古い船を買い取り、愛人の娘リム(アフシア・エルジ)とともに船上レストランを始めることを思い立つ。
それぞれが問題を抱えるスリマーヌの家族たちは総出で開店パーティーの準備をするが、予定していた自慢のクスクスが届がず……。










チュニジア系フランス人家族がレストラン開店に向けて奔走する姿を描いた作品です。


移民問題について辛辣に語った作品かと思いきや

皆さんひたすら喋る、喋る、喋る…
しかも愚痴と悪口ばかりで
終始イライラし通しでした。

特に長女カリマ(ファリダ・バンケタッシュ)がオムツのなかなか取れない2歳の娘に対して
『子豚娘、後で思い知らせてやるから!』と吐き捨てる…
どう見ても虐待でしょ?



家族揃っての会食シーンでも喋り続け
お口の中に食べ物が入ったまままくし立てるもんだからクスクス粒が口角に付いていて
とても不快でした。

移民とはいえフランス人ってお食事のマナーに厳しいはずなんだけどなぁ。

クスクス粒が届かなくて
場つなぎに愛人の娘がベリーダンスを踊るのですが

いやー
お腹がたっぷんたっぷんで💦
チュニジア社会ではおそらく太った女性が魅力的という感性なんでしょうが
おばちゃんならいざ知らず
20歳くらいのお嬢さんであれはないでしょ?
って思いました。
ただ、登場人物の中でこの娘だけがまともでした。



とにかくうるさい作品でした。
2時間半を超える長めの作品ですが
皆さんが早口で喋るから
テンポが良いような錯覚に陥ってしまい
あっという間にエンディングを迎えたような気がしました。

結局何も解決しないまま終わったように思えます。

作品として面白くない訳ではなかったのですが
観ていて何だか疲れてしまう…
そんな感じでした。

お時間があればどうぞ。