しなの川

古い映画を観ました。

1973年の日本映画です🇯🇵
原作はヤングコミックに連載された上村一夫先生の漫画です。
監督は野村芳太郎




昭和初期の激動の時代。
新潟県十日町にある織元の娘・雪絵(由美かおる)は丁稚奉公にやってきた竜吉(仲雅美)と恋に落ちる。
お互いに母親を知らないという境遇に心を寄せ合ったのだ。
逢瀬を重ね、愛を誓い合う雪絵と竜吉。
しかしそのことを知った父の淳三郎(仲谷昇)は雪絵を長岡の女学校に入れてしまう。
そして新任の国語の教師として赴任してきた沖島岡田裕介)に恋心を抱く雪絵。
幸せを壊す悪い癖…。
男を裏切る悪い癖…。
身体なんかなければいい。
心なんかなければいい。
悩み、傷つきながらも雪絵は自分の生き方を見つけていく……。









昭和初期の信濃川を舞台に
名家の娘の波乱に満ちた愛の遍歴と
彼女に想いを寄せる丁稚青年の心情を描いた作品です。

なーんか
昼ドラみたいな感じでしたね。
テンポが良くて面白かったです。

何よりも由美かおるさんが美しくて
スタイル抜群でした。



ただ、由美かおるさん演じる雪絵があまりにもビッチすぎて

さらにお母さん(岩崎加根子)がその上を行くビッチぶりで

そんなビッチに振り回される男性陣が情けなかったです💦



仲谷昇さん演じるお父さん…
最初は酷い人だと思いましたが
この人こそ一番お気の毒な人で
なかなか良い人でした。




作品を通して思ったのは

この時代は『家社会』で
何人も意思を持つことが許されなくて
貧富の差が著しく
乱暴で心に余裕がない人が多くて・・・

とんでもない時代だったんだなぁ…ということ。

現代に生まれてきたことをつくづくありがたいと思いました。

本作でもご当地映画にありがちな祭りのシーンが幾つか出てきました。
いつも思いますが
祭りのシーンは要らないです。

お薦めとまでは言いませんが
こういう古い作品もたまには良いかも。