飢える魂
古い映画を観ました。
1956年の日本映画です🇯🇵
丹羽文雄先生が日本経済新聞に連載した長編恋愛小説が原作です。
連続ラジオドラマで公開されたのち
本作と続編が公開されました。
監督は川島雄三。
子宮筋腫で入院している味岡道代(高野由美)の見舞いで、芝令子(南田洋子)と小河内まゆみ(轟夕起子)は数年ぶりに偶然会った。
大学教授夫人の道代は二人を羨望したが、富豪の実業家に嫁いだ令子も、子供二人を抱えながら建築ブローカーをやっているまゆみも、心の隅にわびしい魂の飢えを感じていた。
数日前、令子はお茶会の席で、自分をみつめる青年紳士・立花烈(三橋達也)に動揺を感じた。
建築界を牛耳る五十男の夫・直吉(小杉勇)は自分を金のかからない秘書か娼婦としか考えてくれず不満だったが、令子は貞淑な妻として立花の気持ちに冷ややかに対応した。
一方小河内まゆみは、出版会社の部長で病妻持ちの下妻(大坂志郎)と十年来の間柄であったが、彼の求愛を避けていた。
しかし二人の子供・昭(小林旭)と伊勢子(加藤勢津子)はまゆみと下妻の関係を誤解し不満を抱いていた……。
私が生まれる前の作品で古さは感じましたが
昼ドラみたいで面白かったです。
『メロドラマの王道』と呼ばれた名作らしいです。
登場人物はみんな裕福そうで
山手言葉で話してお上品です。
戦後10年余とは思えない感じで
東京と地方都市との格差がよく分かりました。
この映画…
あの小林旭さんのデビュー作らしいです。
古い映画なので物故者も多いのですが
令子とまゆみの共通の友人…味岡道代役の高野由美さん…
現在もご存命らしいです(103歳になられるそうです)。
本作は第一部で
1時間ちょっとで終演になります。
中途半端な終わり方をします。
続編にストーリーが続くようで
今から観ます。