ぐるりのこと。

2008年の日本映画です🇯🇵

脚本・監督は橋口亮輔



1993年、何事にも几帳面な妻の翔子(木村多江)と法廷画家の夫カナオ(リリー・フランキー)は、子どもを授かった幸せを噛みしめていた。
どこにでもいるような幸せな夫婦だったが、ある時子どもを亡くしてしまい、その悲しみから翔子は心を病んでしまう。
そんな翔子をカナオは温かく支え続け、2人の生活は少しずつ平穏を取り戻してゆく……。








一組の夫婦を主人公に
産まれたばかりの子供の死を乗り越える10年の軌跡を描いたヒューマンドラマです。

『ぐるり』とは
人の身の回りで起こる様々な出来事を指します。

2人が歩む10年間の人生の中に
1990年代に起こった事件の被告人たちの裁判シーンが差し込まれていて

その時代背景に懐かしさを感じる作品でもありました。

加瀬亮さんが演じた被告人はおそらく宮崎勤


新井浩文さんが演じたのは附属池田小事件の宅間守


片岡礼子さんが演じたのは音羽お受験殺人事件の山田みつ子

本作はフィクションなのですが
こういう人たちが登場することで
あれ?
これってひょっとして実話?
なんて感じてしまいました。


ベースは夫婦のお話です。
ヒューマンドラマですが下ネタ満載でした💦

かなり高評価の作品のようですが
私にはなかなかピンと来なかったです。

主人公が法廷画家という多分レアな職業の設定だったのでストーリーに特別感があっただけで

人が生きていたら
こういうことも普通にあるよね?
っていうお話だったと思います。

主演のリリー・フランキーさん…
本作が俳優としてのデビュー作らしいです。

この方の脱力系演技…好きです。
リリーさんの原点を見ました。


奥さん役の木村多江さん…
薄幸そうなイメージがある女優さんですが(←あくまでも個人的な見解です)

イメージ通り
うつ病を患った女性の演技は完璧でした。


本編がちょっと長かったかな?

飽きることはありませんでしたが
観ていて私は少々疲れてしまいました。

お時間があればどうぞ。