シャドウズ・ゲート

2010年のカナダ映画です🇨🇦

監督はチャド・アーチボルト。




未来を約束した最愛の女性ケイト(エミリー・アラタロ)を火災事故で失ったジョシュ(ライアン・バレット)。
時が経ち別の女性メグ(ジェニファー・ポランスキー)と結婚するも、彼女のことを片時も忘れられない彼はひどい不眠症に陥っていた。

貞操なき妻から疎まれ、精神的に追い詰められた彼を救ったのは、知人の紹介で知り合った医者から渡された今だ開発途中の睡眠薬だった。
目覚めた彼の目前に現れたのは死んだはずのケイト。
夢の世界と知りつつ、ケイトとの甘い幸せな時間を過ごすジョシュ。
ただし、薬が切れると元の悲惨な現実へ。
次第に彼は、ケイトに逢いたい一心で薬を多用するようになる。
幸福な時間が流れる夢の世界と不幸極まりない現実の世界。
医者に薬を断られた彼は、薬局に侵入し薬を強奪。

夢の世界に生きることを決心するのだが、そこで彼は思いがけない事実を知ることとなる。
果たして、ジョシュが選択した生き方とは……。









ホラー界にこれまでなかった新ジャンル『ファンタジー・ホラー』を確立させたと言われる作品です。

通常のホラー作品とは一線を画す、緻密に作り込まれたストーリーラインとドラマ性は本当に素晴らしかったです。

何が現実で
何が夢で
どこまでが妄想なのか?

途中でわからなくなってしまいました。
かなり撹乱させられましたね。

結局オチがわからないままエンディングを迎えました。

2つの世界が本作の中には存在していました。

1つはケイトを火事で亡くし悪妻と暮らすジョシュ。
不眠症で危険な睡眠薬の依存症になって犯罪を犯す。

もう1つはケイトが生きていてジョシュと結婚しているが、ジョシュは何らかの理由で脳にダメージを負って植物状態だった。

後者はジョシュの夢だとずーっと思っていましたがこちらがリアルな感じもしました。

が、結局のところ
全て薬物依存症者の妄想世界に過ぎなかった…

で良かったのかな?

いやいや

かもしれません。

本作はおそらく自分が思った通りに解釈して良い作品なんだと思いました。



まずまずお薦めの作品です。
お時間があればどうぞ。