パリは霧にぬれて

1971年のフランス映画です🇫🇷

アーサー・カバノーの小説『The Children Are Gone』が原作です。

監督はルネ・クレマン




フィリップ(フランク・ランジェラ)とジル(フェイ・ダナウェイ)の夫婦は2年前にアメリカからパリに移り、8歳の娘キャシー(ミッチェル・ラウリー)と4歳の息子パトリック(パトリック・ヴィンセント)と共にセーヌ川のほとりで暮らしている。
フィリップは優秀な電子工学技術者として将来を約束されていたのに、突然会社を辞めて逃げるように渡仏し、そんな夫との間にジルは見えない壁を感じていた。
またジルは最近記憶を失いがちで、ますます情緒が不安定に。
そんなある日、夫妻の子供が突然誘拐されてしまう……。










パリで暮らすアメリカ人夫婦が
夫婦の危機を乗り越えながら
産業スパイ組織に誘拐された子供を探し出すというサスペンス映画です。

古い作品というのもあると思いますが
邦題のように霧でかすんだような映像が印象的でした。

70年代のヨーロッパ映画って大好きなんですよね。
女性が美してお洒落だし
音楽も良くて

本作もステキな雰囲気の作品でした。

ただ、サスペンス映画としてはイマイチだったかな?

産業スパイの経緯や詳細がさっぱりわからなかったし

黒幕が誰だったのかわからなかったし

何より誘拐された子供たちが起こしたとんでもない事態(ネタバレになるので詳細は割愛します)に対して特に何もないし・・・

ま、フランス映画なんでその辺りはふわっとさせといていいんでしょうね。

サスペンス映画と考えないで
家族愛を描いたヒューマンドラマと認識すれば良いと思います。

フェイ・ダナウェイ演じるジルがパリの風景に溶け込んで美しかったです。


子役の男の子も可愛かったですね。

お時間があればどうぞ。