マイ・プレシャス・リスト
2016年のアメリカ映画です🇺🇸
原作はカレン・リスナーの同名小説です。
監督はスーザン・ジョンソン。
ニューヨーク、マンハッタン。
IQ185を誇り、ハーバード大学を飛び級で卒業したキャリー(ベル・パウリー)は、仕事に就かず、友人も作らず、ただただ本を読んでばかりの毎日を過ごしていた。
ある日、唯一の話し相手であるセラピストのペトロフ(ネイサン・レイン)からリストを渡され、記された六つの課題を実行するようにと言われる。
キャリーは、金魚を飼い、好きだったチェリーソーダを飲み、新聞の出会い広告でデートの相手を探すといった課題をこなしていく……。
高い知能指数を持つがコミュニケーション能力に乏しい19歳の女性が
セラピストからの課題をクリアしながら成長する姿を描いたドラマ映画です。
なのですが
彼女が悪戦苦闘する姿がとても可愛らしくて
時々イライラはしましたが
ストーリーのテンポが良かったので
不愉快はなかったです。
主人公のキャリーに3人の男性が関わっていきますが
一番クズだった男性(ハーバード時代の恩師)が一番イケメンでしたね💦
ひとまずすすめ
2015年の日本映画です🇯🇵
監督は柴田啓佑。
市役所の市民課戸籍係で勤務する美幸(斉藤夏美)は、さまざまな人々の人生の節目に提出される書類を扱いながら地道に仕事をこなしてきた。
30歳を目前に控えた独身の彼女には男の影すらなく、いまだに実家で父親一雄(山田雅人)と2人で生活している。
美幸はこのまま変化のない人生が続くと思っていたものの突然ある問題が生じ……。
地方都市で暮らすアラサーシングル女性の悩みを描いた等身大のヒューマンドラマです。
安定した暮らしを送る市役所職員の女性を巡る何気ない日常が映し出された作品です。
30分という短さのみならず
何だか薄味でしたね。
国内の様々な映画祭で絶賛された作品らしいですが
特に共感することもなく
ん?
って感想だけでした。
アラサーの女性が観たら
きっと感情移入できるポイントが幾つかあるんだと思いますが
アラフィフの私ではちょっと次元が違いました💦
あと一波乱あれば面白かったかも。
お父さん役の山田雅人さんが良かったです。
お時間があればどうぞ。
ホテルローヤル
2020年の日本映画です🇯🇵
監督は武正晴。
北国の湿原を望むラブホテル『ホテルローヤル』。
経営者の一人娘・田中雅代(波瑠)は受験に失敗し、渋々実家の仕事を手伝うことになる。
アダルトグッズ会社の営業・宮川聡史(松山ケンイチ)に思いを寄せながら、告白することなく淡々と仕事をこなす間にも、ホテルにはさまざまな境遇の男女が訪れる。
ある日、ホテルの一室で心中事件が起こり、さらに父・大吉(安田顕)が病気で倒れてしまう……。
北海道の湿原に立つラブホテルを舞台に
ホテルを訪れる男女や従業員などそれぞれに事情を抱えた人々が織りなす人間模様を描いた作品です。
物語の舞台となった『ホテルローヤル』は釧路市内に実在したホテルで
原作者である桜木先生のご実家だったそうです。
なので、本作は桜木先生の実体験を描いているそうで大変興味深く思い
数年前に原作を読みました。
内容はあまり覚えてなくて
確か短編集みたいな作品だったと思うのですが
『ラブホテル』が舞台の割にはライトな感じだったという印象がありましま。
で、映画化された本作も比較的ライトな感じで
1つ1つのエピソードはドロドロ系なのに
サラッとストーリーが進んでいきました。
よく言えば上品な作品
悪く言えば面白味に欠ける…
といった感じでしょうか?
私の大好きな俳優でもある松山ケンイチさんがアダルトグッズの販売員役で出演していましたが
脇役には間違いないんだけど
脇役感が強すぎて
インパクト弱すぎ
彼の彼らしいところが活かされてなくて残念でした。
主演の波瑠さん…
お綺麗なんだけど
苦悩する演技がイマイチ💦
淡々とした役どころではありましたが
淡々としすぎていて
伝わってくるものが一切なかったです。
だからなんでしょうね。
作品自体が結局何が言いたいのかわからない
中途半端な感じで終わっていました。
お時間があればどうぞ。
キラー・イン・ファミリー
2018年のアメリカ映画です🇺🇸
脚本・監督はダニー・J・ボイル。
目を離した隙に8歳の娘メーガンを事故で亡くしたイヴォンヌ(ナナ・ヴィジター)。
事故によって娘を失ったサイコパスの女性が
孫娘を亡くなった娘の身代わりにするために
邪魔者を次々と殺していくスリラー映画です。
どう見てもヤバい人なのに
トムとメリッサはどうして見抜けないのか?
(お友達は見抜いていて殺されましたが)
イライラしながら観てしまいました。
孫娘のアニーはヤバいのに途中で気づいていたようですが。
次第に本性を現していったおばあちゃんはかなり怖かったのですが
人を殺した後、鼻歌を歌うおばあちゃん…不気味でした💦
最後はすんなり決着してしまい
もうひと捻りあればもっと怖かったのになぁ…
なんて思いました。
ちょっと消化不良な終わり方でしたね。
子役の女の子が可愛かったです。
アメリカの子役って可愛いだけでなく
演技力も抜群ですね。
サイコスリラーとしてはよくあるストーリーの映画です。
目新しさはなかったですが
まあまあ面白かったです。
お時間があればどうぞ。
クレイジー・ナイン
2015年の香港映画です🇭🇰
監督はファイヤー・リー。
金も彼女も居場所もない青年ラウ(デレク・ツァン)は偶然立ち寄ったコンビニで求人のビラを見かけ、応募してみたところ即採用される。
嫌味な店長(ラム・シュー)から小言を浴びせられても全く気にしないラウは、売り物のコンドームに穴を開けたり、サンドイッチにイタズラしたりとやりたい放題。
やがてラウがイタズラしたサンドイッチを購入した老人(スタンリー・ファン)が戻ってきて返品を要求する。
返品に応じないばかりかクレーマー扱いする店長に怒りを爆発させた老人は驚くべき行動に出る……。
深夜のコンビニを舞台に
一癖も二癖もあるクレイジーな人々が
キレやすい老人の暴走をきっかけに巻き起こす騒動を
シュールな笑いとバイオレンス、社会風刺を散りばめながら描いた香港製コメディです。
サイコな潜入捜査官やセクシーなチアリーダー姿の外科医、黒社会のドンや爆弾魔など
変な人が次々と登場し
主導権も次々と変わっていき
バトルロワイヤルが繰り広げられていきます。
登場人物が喋る広東語はとてもテンポが良いのに
ストーリー自体はそれほどテンポが良くなくて
前半はちょっと退屈でした💦
しかし後半は巻き返していき
サクサク進行して
結果面白かったです。
冒頭あたりに伏線があって
最後は想像もつかないようなどんでん返しがありました。
え?
それはあり得ないでしょ?
って感じでしたが
何となくまとまって終わったので
まあこのどんでん返しで良かったんだと個人的には思いました。
観終わってみたら
かなりくだらないお話でした。
お時間があればどうぞ。
幸せのバランス
2012年のイタリア=フランス合作映画です🎬
イタリア映画祭2013で『綱渡り』のタイトルで上映され
2014年に『幸せのバランス』の邦題で劇場公開された作品です。
監督はイバーノ・デ・マッテオ。
ローマ市の福祉課で勤務する40歳のジュリオ(ヴァレリオ・マスタンドレア)は、妻エレナ(バルボラ・ボブローヴァ)と2人の子供たちと平凡な生活を送っていた。
だが同僚ステファニア(グラツィア・シャイボ)との浮気が妻にバレて以来、夫婦仲がぎくしゃくしてしまう。
彼は自分が家を出ることを決意するが、長女カミラ(ロザベル・ラウレンティ・セラーズ)は不器用な父親が心配でたまらず……。
たった一度の過ちから人生を狂わせていく中年男性の悲哀を描いた社会派ドラマです。
不倫のツケを支払うために家族との別居を決めた主人公が資金繰りに困り
次第に追い詰められていく過程が描かれています。
説得力に欠けるというか
現実感がないというか…
公務員で昇進も果たした男性が家を出たくらいで
ホームレス同然になる??
長女の旅費や長男の歯の矯正代なんて別居前から用意していたはずなのに??
何だかよくわかりませんでした💦
アパートを借りるお金がないのなら
浮気相手の家に転がり込めばいいのに…
(私と犬しかいないからいつでもどうぞ…って言ってくれていたのに)
男のプライド…なんでしょうか?
やんちゃなパンク少女っぽい風貌の長女でしたがとても良い子で
なんか彼女が可哀想でした😭
貧乏って悲しいですね。
心が暗くなるお話でした。
あとはご想像にお任せします的な感じの終わり方でした。
とはいえ
まずまず面白い作品だったと思います。
お時間があればどうぞ。
猟人日記
1964年の日本映画です🇯🇵
主人公の妻役で出演されている戸川昌子さんの同名小説が原作です。
監督は中平康。
ハントした女性が次々に死体となって発見され
殺人の嫌疑をかけられた男性がその人生の歯車を狂わせていく様を描いたサスペンス映画です。
最初はエロおじさんを描いた官能映画だと思っていましたが
その後主人公を陥れた犯人を緻密に推理していく展開がとても面白くて
極上のサスペンスドラマでしたね。
北村和夫さん扮する弁護士と十朱幸代さん演じるその助手の探偵力とフットワークはお見事でした。
クラブ歌手の役であの美輪明宏さんがチラッと出演されています。
真犯人はすぐに予想がつきました。
『この人しかいないでしょ、犯人は』
なんて思いながら観ていましたが
違っていました💦
ところがその後どんでん返しがあって
やっぱり私が最初に怪しいと思っていた人が真犯人でした💦
かなりお薦めの作品です。
モノクロの映像ですが
ちょっとグロいシーンがありますので
閲覧注意です。