六月燈の三姉妹
2014年の日本映画です🇯🇵
監督は佐々部清。
鹿児島のとあるシャッター商店街。
家族で営む和菓子店のとら屋は、次女の奈美江(吹石一恵)は離婚調停中、長女の静江(吉田羊)は離婚、三女の栄(徳永えり)は婚約破棄をし不倫中で、三姉妹全員が実家に戻ってきていた。
一家は店の再建を懸け、地域の祭りである六月燈の夜に新作の和菓子を出そうと考えるも……。
鹿児島市で和菓子店を営む一家を舞台に
経営不振に悩む商店街を建て直すべく
それぞれの事情を抱えた三姉妹が奮闘しながら
家族の在り方を見つめ直す様を描いたホームコメディ映画です。
両親は父親の浮気で離婚しつつも一緒に暮らしながら和菓子店を切り盛りし
長女は夫の借金問題で離婚
次女は嫁姑問題で離婚間近
三女(異父妹)は不倫中…
かなりディープな人たちばかりですが
ストーリーは単調でゆるふわ系です。
離婚後父親に引き取られて東京で暮らしていた次女は標準語でしたが
他の人たちは全員鹿児島弁で
字幕がないとわからないフレーズがいっぱい出てきました(ニュアンスで何となくわかりましたが)
家族の日常を普通に描いていて
ご当地映画にありがちな祭りが本作でも登場し
これと言って特徴のない作品ではありましたが
のんびり観ることができる良作でした。
カンナさん大成功です!
2006年の韓国映画です🇰🇷
鈴木由美子先生の同名コミックが原作です。
監督はキム・ヨンファ。
身長169センチ、体重95キロのカンナ(キム・アジュン)は、美声を生かして音楽業界に入ったものの、舞台裏でスター歌手の声を当てる日々。
ある日、思いを寄せるプロデューサー、サンジュン(チュ・ジンモ)が『カンナには才能はあっても美貌がない』と言っているのを耳にしたカンナは、美貌を手に入れるために大手術を決意する……。
デブスのヒロインが全身美容形成で美貌を手に入れ
スター歌手としてサクセスしていく様を描いたコメディ映画です。
原作は読んでいませんが
自分自身と向き合えないヒロインの葛藤がコミカルに表現されていて楽しい作品でした。
いかにも『少女漫画』といったお話でしたね。
結局女性は痩せて美しくないと何も手に入らない…という感想しか残りませんでしたが💦
カンナさん役の女優さん…可愛かったです。
ゴーストシンガーの役でしたが
本作では自ら歌唱されています。
お上手でしたね。
気楽に観ることができる作品です。
お時間があればどうぞ。
ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
2013年のアメリカ映画です🇺🇸
監督はアレクサンダー・ペイン。
100万ドルが当たったという通知を受け取ったウディ(ブルース・ダーン)。
それはどう見てもインチキだったが、徒歩でもモンタナからネブラスカまで金を受け取ろうとするウディに息子のデイビッド(ウィル・フォーテ)が付き添うことに。
こうして始まった父と息子の4州をまたぐ車での旅。
途中立ち寄った父の故郷で、デイビッドは父の意外な過去を知ることになる……。
ボーダー 二つの世界
2018年のスウェーデン映画です🇸🇪
監督はアリ・アッバシ。
違法なものを持つ人をかぎ分けることができる税関職員のティーナ(エヴァ・メランデル)は、ある日、勤務中に風変わりな旅行者のヴォーレ(エーロ・ミロノフ)と出会う。
彼を見て本能的に何かを感じたティーナは、後日自宅に招いて離れを宿泊先として貸し出す。
ティーナはヴォーレのことを徐々に好きになるが、彼はティーナの出生の秘密に関わっていた……。
第71回カンヌ国際映画祭『ある視点部門』でグランプリを受賞した作品です。
驚異的な嗅覚を持つ孤独な女性が
生活を一変させる事件に巻き込まれる様を描いたミステリー映画です。
う〜ん
ミステリーというより
ファンタジーホラーかな?
おそらく北欧に伝わる妖精(トロール)伝説がベースになっていると思われますが
ヴォーレの正体がなかなかわからなくてヤキモキした前半と比して
後半はストーリーが一気に展開して面白かったです。
ネタバレになりますが
人間のお話ではありません。
ティーナは人間ではないのだけれど
人間の心を持っていて
タイトルの『ボーダー』は人間と非人間の境界線を示していて
それだけではなく
性や価値観の境界線も表現したかったのかな?って思いました。
ティーナ…なかなか醜い女性でした。
彼女を演じた女優さんは本作のために10kg以上太り
4時間以上かけた特殊メイクで挑んだそうです。
こちらがエヴァ・メランデルさん。
素顔はとてもキレイな方ですね。
ラストは意味深でしたが
ファンタジーなので
今後のことは皆さんで想像してください
でいいんだと思います。
お時間があればどうぞ。
めぐり逢わせのお弁当
2013年のインド映画です🇮🇳
脚本・監督はリテーシュ・バトラ。
インドの大都会ムンバイでは、ダッバーワーラーと呼ばれる弁当配達人たちがランチタイムに弁当をオフィスに届けて廻る。
ある日、主婦のイラ(ニムラト・カウル)が心を込めて作った弁当が誤ってサージャン(イルファン・カーン)のもとに届く。
イラは料理を通じて夫の愛を取り戻したいと願い、妻に先立たれたサージャンは久々の手料理の味に心動かされる……。
間違えて届けられたお弁当が取り持つ孤独な男女の出会いと心に染みる交流を描いた恋愛映画です。
『踊らないインド映画』です。
文通を通して育まれる大人の恋愛…
地味なテーマの作品ですが
結構面白かったです。
イラの上階のおばさんとのやり取りも面白かったです。
声だけの出演で結局最後まで姿をみせませんでしたが。
以前このブログでも紹介しま『その名にちなんで』のイルファン・カーンが出演しています。
昨年の4月に他界されましたが
改めてイイ役者さんでしたね。
最後はふわっとした感じで終わりますが
未来が見える終わり方で良かったと思います。
まずまずお薦めの作品です。
お時間があればどうぞ。
フルートベール駅で
2013年のアメリカ映画です🇺🇸
監督はライアン・クーグラー。
2009年、新年を迎えたサンフランシスコのフルートベール駅。
多くの人が入り乱れるホームで、22歳の黒人青年オスカー・グラント(マイケル・B・ジョーダン)が銃で撃たれてこの世を去る。
命を失ったオスカーにとって、母の誕生日を祝い、娘と遊び、家族や友人と過ごしたいつもの日常が、悲しいことに最後の日となってしまった……。
2009年1月1日にカリフォルニア州で発生したオスカー・グラント三世射殺事件を題材にした作品です。
アメリカの白人警察官による黒人市民への暴行事件は現在も後をたちません。
本当に酷いお話です。
実話ベースの作品ですが、ドキュメンタリータッチでラストまで淡々と描かれていて
それが却って心に重く響きました。
人種差別の国、銃社会の国であるアメリカの病理を改めて見せつけられる作品でした。
胸糞悪いお話ですが
お時間があればどうぞ。
あのビリー・アイリッシュが絶賛している映画だそうです。
マチルド、翼を広げ
2017年のフランス映画です🇫🇷
監督は母親役として出演もしているノエミ・ルヴォウスキー。