ヴィクトリア
2016年のフランス映画です🇫🇷
監督はジュスティーヌ・トリエ。
シングルマザーの女性と訳あり年下男性のラブコメディです。
スタイリッシュで大人な映画でした。
ヴィクトリアの娘たちが常に裸だったり
???
って思う場面は多々ありましたが
法廷劇も交えたアイロニーたっぷりのお話で
面白かったです。
それにしてもフランスの裁判所ってお洒落ですね。
赤を基調とした内装は目がチカチカしましたが。
登場人物が極端な人ばかりでした。
ヴィクトリアはメンタル不安定すぎ
サムは何考えてるかわからなすぎ
ヴィクトリアの元夫は胸糞野郎すぎ
ヴァンサンは頭悪すぎ
ヴィクトリアはすごい美人という訳でもなく
フランスではおそらくありふれたおばちゃんなんでしょうね。
見た目が『フランス版レネー・ゼルウィガー』って感じでした。
軽快なフランス語の会話劇はテンポも良くて
かなり楽しめました。
音楽も良かったですね。
サントラ版があれば欲しいなぁ♪
まずまずお薦めです。
お時間があればどうぞ。
モーガン・ブラザーズ
2012年のオーストラリア映画です🇦🇺
人間の死体を肥料に工場を営む異常性格のモーガン兄弟に拾われてしまったヒッチハイカーが体験する恐怖を描いたホラー映画です。
車のドアに挟まれてちぎれる指や斧で叩き切られる手
さらには肥料を作るために死体を損壊するミンチマシーン…
スプラッター要素満載ですが
コメディタッチに仕上げられていたので
それほどグロくなかったです。
とはいえ、血が苦手な方はキツいかも。
弟くんがあまりにもアホすぎたのと
ヒッチハイカーの女性がビッチすぎたのが
何だか許せなかったです。
叔母さんはまさかの展開で
笑ってしまいました。
これはストーリーに必要だった?💦
(詳細は本編をご覧ください)
ハッピーエンドなんでしょうね、映画的には。
いや〜面白かったです。
テンポも良くて
適度にハラハラドキドキもあって。
まずまずお薦めの作品です。
お時間があればどうぞ。
快楽の漸進的横滑り
1974年のフランス映画です🇫🇷
監督はアラン・ロブ=グリエ。
過激なサドマゾヒズム等のエロティックな描写ゆえ、各国で上映禁止となった作品です。
ユニークな邦題に惹かれて鑑賞しましたが
ストーリー自体は殺人事件の捜査を核としたミステリー仕立てになっています。
70年代のフランス映画ってアーティスティックで好きです。
出演している女性が全員美人でミステリアスです。
事件の真相は観ていてもはっきりはしません。
写真のように切り取られたシーンと曖昧な時系列が映画というより前衛的なアートといった感じで
本作に関しては謎解きをしよう…などといったスタンスで観ない方が良いでしょう。
映画館じゃなくて美術館にいるようなスタンスで良いと思います。
要は
さっぱり意味不明な作品
なのですが
エロティシズムは真実に勝る
というお話でした。
お時間があればどうぞ。
かしこい狗は、吠えずに笑う
2013年の日本映画です🇯🇵
第34回ぴあフィルムフェスティバルでエンタテインメント賞と映画ファン賞を受賞した作品です。
監督は渡部亮平。
ブルドッグのような顔であることから、周囲からさげすまれながら学校生活を送っている女子高生の熊田美沙(mimpi*β)。
ひょんなことから彼女は、チワワのような愛くるしい顔立ちをねたまれている清瀬イズミ(岡村いずみ)と交流するようになる。お互いにルックスが原因となって寂しい思いをしてきたことを理解し合い、固い絆と友情を育んでいく美沙とイズミ。
そんな二人に、思いも寄らない出来事が起きてしまう……。
ルックスが原因となって孤独な毎日を強いられてきた2人の女子高生が育む絆とその行方を描いた青春ドラマです。
予算150万円の自主制作映画とのことで
低予算だけあって出演している役者さんの演技力が今ひとつではありましたが
ストーリーはなかなか面白かったです。
青春ドラマっぽいのは前半だけで
後半は身の毛もよだつ怖い展開…サイコスリラーでした。
ラストはある意味大どんでん返しでしたね。
オープニングから観ていた設定が最後に変わります。
ネタバレになるので詳細は書けませんが
ああ、そういうことだったのね。
やられたー
といったオチでした。
この作品…あまり素直に観ない方がいいと思います。
普通にストーリーを追って観ていたら最後騙されますので。
(詳細は本編をご覧ください)
美沙は『ブルドックのような顔』という設定でしたが
なかなか可愛らしい女の子でしたね。
全然ブスじゃなかったです。
まずまずお薦めの作品です。
お時間があればどうぞ。
電気工事士
2020年のイギリス映画です🇬🇧
孤独な電気工事士マーク(ロリー・ファレリー)は同僚たちとの付き合いを拒み、職場と自宅を往復する日々を過ごしていた。
低予算、プロではない俳優を使って5年かけて制作されたインディペンデント映画です。
前半はマークの日常…
朝起きて仕事に行ってご飯を食べて帰宅して寝る姿が淡々と描かれています。
特に大きな事件も起こらず
マークの台詞は少なめ
何だ、このお話は!?
と思いながら観ていましたが
自身の病気をきっかけに
別れた息子に会いたいというヒューマンドラマ風に様相が変わり
ただ、過去にかなりヤバいことがあったようで
そこら辺は何となくぼやかされた感じでストーリーが進んでいきます。
ラストは衝撃的でしたね。
私が想像していたラストとは違っていました。
お涙頂戴のラストを想像していました。
え?
って思った瞬間
エンドクレジット。
何でこんなラストになったのか???でしたが
この衝撃だけで一見の価値がある作品だと思いました。
ところでこの同僚たち…
とんでもないクズ揃いでした。
10年間無銭飲食していることを自慢したり
隣人女性の車を盗んで売り飛ばす相談をしたり
ずっと喋ってばかりで仕事しないし
とんでもなかったです。
いかにも低予算でマニアックな作品です。
お時間があればどうぞ。
よい子の殺人犯
2018年の台湾映画です🇹🇼
監督はジャン・ジンシェン。
心優しいが孤独なアニメオタクの青年が起こした事件を通して
現代の台湾社会の格差や貧困、介護やひきこもりといった問題を浮き彫りにした
社会派ミステリードラマです。
後味が悪いというか
とても悲しいお話でした。
ヤバい人ばかり登場します。
実家に乗り込んできた叔父さんとその恋人が一見すると悪者っぽいのですが
一番ヤバいのはこの女の子。
完全にサイコパスだと思ったのは私だけでしょうか?
この子はあかんよー!
とお母さん目線で思わず叫んでしまいました💦
で、オタクのアーナン君ですが
よくよく見るとイケメンで
途中から感情移入してしまいました。
彼もダメな子ではありましたが。
作中に日本のアニメが登場しますが
これは実際には架空のもので
どうやらポケモンのピカチュウをモチーフに制作されたとの噂もあるようです。
作中のオタク仲間に絶賛されていましたが
あまり可愛いとは思わなかったなぁ。
お時間があればどうぞ。
地獄の警備員
1992年の日本映画です🇯🇵
監督は黒沢清。
警備員として雇われた元力士の富士丸(松重豊)。
彼は過去に殺人を犯しながらも精神鑑定により無罪となっていた。
一方で、絵画取引のために雇われた元学芸員の秋子(久野真紀子)は忙しい毎日だった。
そんな中、富士丸は同僚を殺害、徐々に狂気をあらわにして行く……。
閉ざされたビルという空間の中で
殺人鬼である警備員に襲われる女性社員の恐怖を描いたスリラー映画です。
30年前の作品で
おそらくバブル後期でしょうか?
時代は平成でしたが
昭和のノスタルジー溢れる映像で
なのにアメリカの80年代映画っぽい雰囲気もあって
なかなか楽しめました。
ストーリー自体は大したものではなく
サイコパスが次々と殺人を繰り返すだけのお話です。
バイプレーヤーでお馴染みの松重豊さんのデビュー作だそうです。
台詞は少なかったのですが
存在感がハンパなかったです。
今は亡き大杉漣さんも出演されています。
若い頃の大杉さんってヤバい役が多かったなぁ。
作品としてはかなり荒削りな感じも否めませんが
この時代はこれで良かったのではないでしょうか?
タイトルがダサダサで時代を感じます💦
お時間があればどうぞ。