楽園
2019年の日本映画です🇯🇵
吉田修一先生の短編小説集『犯罪小説集』が原作です。
『青田Y字路』と『万屋善次郎』の2作を併せて映画化したものです。
監督は瀬々敬久。
12年前、青田に囲まれたY字路で幼女の誘拐事件が発生した。
そして祭りの日、あのY字路で再び少女が行方不明になり、豪士は犯人として疑われる。
未解決の幼女失踪事件と同じ場所で12年後に起きた2つの事件を巡り
容疑者と疑われる青年、心に傷を負った少女、限界集落に暮らす男性の人生が交錯していく姿を描いたサスペンス映画です。
犯人探しをして事件解明を目指すようなお話ではありませんでした。
結局幼女を誘拐した犯人は最後まで不明。
同調できない人を排除する田舎の集団暴力を描いた胸糞作品でした。
『村八分』という言葉…大嫌いです。
丸く収めるために誰かが犠牲にならなきゃいけないとか
目立つ奴にはとことん嫌がらせをして思い知らせてやる
といった田舎もんの思想って今でも日本のどこかに存在していて
そういう現実が本作でも描かれていて
ホント嫌になりました。
孫を失った柄本明さん扮するおじいさんが
孫の同級生だった紡に
『何でお前だけのうのうと生きてるんだ？』って詰め寄るシーン…
ぞっとしました((((；ﾟДﾟ)))))))
こういうおじいさん…田舎にいっぱいいます。
お墓に赤いペンキで落書きしたり
綾野剛さんを犯人だと決めて彼の家を破壊したり
（綾野剛さんのお母さんがフィリピン人というだけで暴力を振るう人もいました）
田舎あるあるですね。
自分から言い寄って佐藤浩市さんを温泉に誘いながら
いざという時に拒絶してそれをみんなに言いふらしたシングルマザーのおばさん…
最悪でした💢
紡以外全員嫌なやつでした。
衝撃的なラストでしたが
（村人に対して）ざまーみろ！
って思いました。
（性格悪くてすみません💦）
佐藤浩市さんが飼っていたシェパードのレオくんだけが癒しでしたね。
後味悪いお話でしたが
お時間があればどうぞ。
