おとなの恋は、まわり道
2018年のアメリカ映画です🇺🇸
監督はヴィクター・レヴィン。
縁を切った家族の結婚式に向かうフランク(キアヌ・リーブス)と、結婚直前に自分を捨てた元婚約者の結婚式に出席するリンジー(ウィノナ・ライダー)は空港で出会い口論になるが、やがて同じ結婚式に出席することがわかる。
現地でもホテルや式場で隣同士だった二人は、うんざりしながらも接しているうちに、互いの共通点に気付く……。
カリフォルニア南部のサンルイスオビスポを舞台に
結婚式に招かれた中年男女の会話劇です。
面白かったです。
多弁な2人の会話を追うのがちょっと大変でしたが
テンポが良くて
アイロニーが利いていて
まさにおとなのラブストーリーでした。
何だか懐かしい組み合わせですね。
ウィノナ・ライダーはメンヘラ美少女のイメージが強い女優さんでしたが
いい感じのおばさんになっていました。
数々のヒット作に出演しながら
境界性パーソナリティ障害の治療歴をカミングアウトしたり
窃盗罪で逮捕されたりと
まあ波瀾万丈な人生ですが
素晴らしい女優さんだと個人的には思っています。
一方キアヌ・リーブスもいい感じのおじさんで
ワイルドさは薄くなりましたが
渋みが増してステキでした。
ストーリー自体は予定調和的なものではありましたが
それを凌ぐ2人のマシンガントークがホント面白かったです。
登場人物はたくさんいますが
彼ら以外のセリフ(音声)は全くありません。
ある意味実験的な作品でしたね。
さらに
高齢男性(フランクの父)とその愛人のおばあちゃんを『墓友』と呼んだり
リンジーの顔が美しいのは『アフロディーテ・ライン』があるから
などといった、ある種の言葉遊び的なセリフがいっぱい詰まっていて
それが本作のスパイスになっていたように思えました。
かなりお薦めの作品です。
是非‼️