光る海

最近古い日本映画ばかり観ています。


1963年の日本映画です🇯🇵

原作は石坂洋次郎先生のベストセラー小説です。

当時朝日新聞で連載されていた作品です。

監督は中平康





四年間、三十三人の女子学生の中で耐えてきた英文科の“七人のサムライ”―野坂(浜田光夫)、向井(山内賢)、浅沼(和田浩治)、長沢(市村博)、木村(杉山俊夫)、川田(亀山靖博)、倉橋(木下雅弘)-は、いささかテレくさい思いで卒業式を迎えた。
文学部にかぎって優等生は、作家志望で個性的な石田美枝子(吉永小百合)と、美しい葉山和子(十朱幸代)の二人の女子学生だったからだ。
卒業のお別れのパーティが終わったあと、野坂は美枝子が忘れたハンドバッグを届けに家をたずねた。美技子は母の雪子(高峰三枝子)と二人暮らし。
雪子は田島(宮口精二)と離婚した慰謝料でバーを経営していた。
その晩、美技子と田島とともにホテルで食事をした野坂は、祝杯に酔った美枝子を家まで送り、愛の誓いも結婚の約束もなしにキスして別れた。
卒業後、同窓生は四方に散らばった。
野坂は放送局、美枝子は家で創作、和子は伯父の矢崎(木浦佑二)が社長をしている貿易会社に勤め、浅沼も和子の口ききで、同じ会社の外事部に勤めることになった。
そんなある日、しばらくアメリカに駐在させられることになるかもしれない浅沼が二年前から同棲している短大生・木村栄子松尾嘉代)の妊娠が分かり……。









英文科を卒業した同級生たちが社会に飛び出して
恋、仕事、結婚などそれぞれの悩みにぶつかっていく様を描いた青春群像劇です。

台詞が多くて
テンポが早くて
やたら開放的で
みんな上から目線!

しかも開業医の息子やら
銀座のバーのマダムの娘やら
大企業の社長の姪やら
お家には必ずお手伝いさんやばあやがいるお金持ちばかり…

今ひとつ現実感がない設定のお話でした。

ほとんどの皆さんがバージンにもかかわらず
性に明け透けなアピールがちょっと気持ち悪かったです💦

そういう時代だったんでしょうか?


吉永小百合さん演じる作家志望の女性…
すごーく嫌な人でしたね。
吉永さんは正統派の美人ではありますが
こういう憎まれ役みたいな役柄も演じるんだなぁ…なんて感心しました。

飼っているワンちゃんが可愛かったです。


卒業式にワンちゃんを連れて行くようなアレレな人で
しかも男子学生をアゴで使うような言動…
お友達になりたくない女性でした。



十朱幸代さん演じる同級生の女性は品が良くて好感が持てました。
ちょっと天然でしたが。



なので、結末を観て
『ざまあみろ』
と少し意地悪な気持ちになってしまいました。

十朱幸代さんの妹役にあの冒険おばさんでお馴染みの和泉雅子さん。
昔はホント美人さんでしたね。



ちょい役でいろいろな俳優さんが登場していますが
結婚式のシーンでミヤコ蝶々さんが演じた代理牧師には笑ってしまいました。



まあまあ面白い作品でした。
お時間があればどうぞ。