サンダカン八番娼館 望郷

1974年の日本映画です🇯🇵

原作は第4回大宅壮一ノンフィクション賞に輝いた山崎朋子先生の著作です。

監督は熊井啓



女性史研究家・三谷圭子(栗原小巻)は『からゆきさん』のことを調べる過程で天草にて小柄な老女サキ(田中絹代)と出会った。
サキがからゆきさんであると確信した圭子は、彼女が経験した過去を聞き出すため共同生活を始める。
やがてサキはその重い口を少しずつ開いて、あまりにも衝撃的な生涯を語り始めるのだった……。







南方の島へと売春の出稼ぎに渡った『からゆきさん』さんと呼ばれる日本人少女たちの

辛く波乱に満ちた実態を描いたヒューマンドラマです。


あまりにも悲しい史実に観ていて胸が苦しくなりました。


日本にこのような暗黒の歴史があったことを本作で初めて知りました。


決して目を背けちゃいけないお話だと思いました。


サキ役の田中絹代さんは本作が遺作だそうです。

第25回ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)を獲得されました。

こんな素晴らしい女優さんがかつていらっしゃったんですね。

圧巻の演技でした。



すごいおばあさんに見えますが

この時まだ64歳で

その3年後に逝去されています。


栗原小巻さんは美しかったですね。

美しいだけでなく

演技も素晴らしかったです。



かなりお薦めの作品です。

古い映画…なんて言わないで

若い方々に観ていただきたいです。