閉鎖病棟-それぞれの朝-

2019年の日本映画です🇯🇵

山本周五郎賞を受賞した帚木蓬生先生の同名小説が原作です。

監督は平山秀幸



母親や妻を殺害した罪で死刑判決を受けたものの、死刑執行が失敗し生きながらえた梶木秀丸笑福亭鶴瓶)は、扱いに困った法務省によって精神科病院に送られる。

そんな秀丸が出会ったのは、幻聴が聴こえて暴れるようになり、妹夫婦から疎まれて強制入院させられた元サラリーマンのチュウさん(綾野剛)と、父親からの性的虐待を受けて入院することになった女子高生の由紀(小松菜奈)。
世間に居場所のない3人は、互いに支え合い、懸命に生きていこうとする。
しかし突然の悲劇が彼らを襲う……。







長野県のとある精神科病院にいる

それぞれの過去を背負った患者たちの生き様を描いたヒューマンドラマです。


原作を読んでいないので何とも言えませんが

本当に私と同業の精神科医が書いた作品なの?

と疑ってしまうくらい

リアル感が全くなかったです。


フィクションですよ、これは…と言ってしまえばそれまでなんでしょうが

精神科病院に対する誤解を大いに生じてしまうよいな内容でガッカリしました😞


あんなに管理の甘い閉鎖病棟なんてありません。

『甘い』というのは患者さんに厳しいの対義語ではありません。


患者さんの安寧や生命を守れないという意味です。


閉鎖病棟の患者さんが自由に屋上に行ける訳ありません。作中のように飛び降りてしまいます。


ライターの管理はしているのに刃物の管理は何故してないの?


外泊中に亡くなった患者さんの遺骨を、いくら身内がいない人だったとしても、病棟に置いたりしません。


患者さんは離院し放題だし

精神科医の病歴聴取もいい加減だし

そう言えば女性医師は1人もいなかったなぁ💦


綾野剛さん扮する患者さんが外出の時に買ってきた物を他患に売りつけるシーンがありましたが

それを見た看護師が

『そんなことをするとまた保護室ですよ』と。

かなり問題発言です。

リアルでは懲戒解雇ものの発言ですね。


そもそも病院内であんなに簡単に殺人事件なんて起こりません。


精神科病棟への恐怖と偏見を与えてしまうお話で

とても残念でした。


ただ…大好きな綾野剛さんが出演していたから

良しとしましょう。



鶴瓶さんはホント演技が上手いです。

それだけですね、良かったのは。




小松菜奈さん…演技力が評判の女優さんのようですが

本作では???でした。

ファンの方がいらっしゃったらゴメンなさい🙇‍♀️



患者役で木野花さんが出演されていました。

ちょい役でしたが存在感がありました。



あんな感じの
自立して一見レベル高そうだけど
バリバリ妄想の患者さん…いらっしゃいますね。

お時間があればどうぞ。